RONのDTM備忘録

DAW(メインはABILITY)の備忘録

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

を、見に行きました。ネタバレをするかもしれないので閲覧には気を付けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは原作もアニメ版も見ていないのに映画館に劇場版だけ見に行くというよくわからないことをやりました。というのも今月発売のSound&Recordingにこれの紹介が書いてあってせっかくなら見に行くか、ということで見に行きました。

 

原作を見ていない、アニメ版も見ていないのでキャラクターがどのように今まで描かれてきたか全くわからない状況で物を申すのであれば、主人公男ギルバートのよくわからない優柔不断な行動の顛末を2時間くらい見た、というのがストーリーの感想。話を整理すると、孤児の女の子が戦争の道具として育てられているのを見かねた主人公の軍人が見かねて女の子を育てる、が、結局一緒に戦場に出ることになるというお話。女の子の名前がヴァイオレットとギルバートが名づける。アニメの最後で主人公男ギルバートが死んだと目されるような描写があるのであろう、それは映画版の随所に見受けられた。

きっとギルバートがヴァイオレットにアニメ版の最後に言ったであろう「あいしてる」はヴァイオレットを縛る呪いの言葉にしか聞こえなかった。重い言葉は美しくても人を縛る呪いの言葉になるんだなと思わされる次第でした。

と、あまりいい評価ではないように書いていますが、全体の出来は良かったと思います。Sound&Recordingに特集されていたということもあって音にすごく注意して聞いていたのですが映像とタイミングのマッチ、シチュエーションのマッチ具合がすごい。それ専用に曲を作り、効果的なタイミングで鳴らしていました。かといって強すぎず、ストーリーを聞き入ってしまいました。また、音がどこからなるかまで気を使っていて、後ろのスピーカーから鳴るドアのノック音やすべてのスピーカーから鳴る海風、虫のなく音すべてがよく鳴っていました。それでいて主題歌、挿入歌、エンディングは世界観に沿うように作られていたので、「これは取材をされてもいいよなあ」と思える出来でした。

エンドロールが鳴り終わった最後にヴァイオレットとギルバートが指切りをしているところでこの映画は終わるのですが、映像美が大変優れており、それに花を添えるように音響効果が施されているので、浮世離れした?ような感覚になれました。